ファイルアップロード上限の変更（PHP　phpMyAdmin　wordpress）

2013/09/28 2014/11/22

PHPにて構築されたアプリケーションの
phpMyAdminやwordpressを利用していて、
ファイルのアップロード上限サイズによって、
ファイルのアップロードができない場合に上限サイズの変更を行う方法です。

はじめに

phpMyAdminやwordpressを利用していて、
ファイルのアップロードサイズの上限に引っかかることがあると思います。

そのアップロードサイズですが、実はどちらの制限も同じもので、
インストールされているPHPの設定に依存しています。

上限値の確認

ファイルサイズの上限は以下の方法で確認することができます。

phpMyAdminの場合

インポート画面から最大アップロード上限が確認できます。

phpMyAdminのアップロード上限

wordpressの場合

メディアを追加からのアップロード画面にて上限が確認できます。

wordpressのアップロード上限

phpinfoによる確認

phpinfo()を利用して現在のPHPの設定状態を確認することができます。

phpinfo画面から[Configuration]－[PHP Core]の表を探します。
その表の中に以下のような表示があるはずですのでその設定の値を確認します。

post_max_size 8M upload_max_filesize 2M

phpinfoによる確認

設定の確認と変更

通常は、インストールされたPHPを直接操作できるのであれば、
設定はPHPのインストールディレクトリからPHP.iniファイルを開き確認をすることができます。

PHP.iniファイルの編集を行うことができるなら、
以下箇所のサイズを変更すると、アップロードサイズを変更することができます。

PHP.iniファイルを開き変更します。

; Maximum size of POST data that PHP will accept.
post_max_size = 8M

1 2	; Maximum size of POST data that PHP will accept. post_max_size = 8M

（中略）

;;;;;;;;;;;;;;;;
; File Uploads ;
;;;;;;;;;;;;;;;;

; Whether to allow HTTP file uploads.
file_uploads = On

; Temporary directory for HTTP uploaded files (will use system default if not
; specified).
;upload_tmp_dir =

; Maximum allowed size for uploaded files.
upload_max_filesize = 2M

; Maximum number of files that can be uploaded via a single request
max_file_uploads = 1

;;;;;;;;;;;;;;;;

; File Uploads ;

;;;;;;;;;;;;;;;;

; Whether to allow HTTP file uploads.

file_uploads = On

; Temporary directory for HTTP uploaded files (will use system default if not

; specified).

;upload_tmp_dir =

; Maximum allowed size for uploaded files.

upload_max_filesize = 2M

; Maximum number of files that can be uploaded via a single request

max_file_uploads = 1

確認

file_uploads = On　とONの設定になっていることを確認します。
post_max_size　を、アップロードしたい上限サイズに設定（100MBなど）
upload_max_filesize　を、アップロードしたい上限サイズに設定（100MBなど）
両方を変更したら、保存してサーバーにアップロードします。
アップロードが完了したら、Apacheを再起動します。
（CGIモードで実行しているサーバーではApacheの再起動は不要）
phpinfoなどから、設定の反映を確認します。

以上で設定は完了です。

設定値は両方引き上げる

post_max_sizeと、upload_max_filesizeの複数の設定がありますが、
どちらのサイズが有効になるかという点ですが、
これはサイズの小さいほうを優先して採用されます。

仮に、今 2M となっているupload_max_filesizeを 10M に変更すると、
以下のようにpost_max_sizeの 8M が採用されます。

採用値の確認

この設定を行うだけで、
phpMyAdminやwordpress両方のアップロードサイズが変更されます。

サーバー上のPHP.iniが変更できない場合

サーバー上のPHP.iniが変更を認められていない場合であっても、
PHP.iniの設定変更を行う方法を提供しているレンタルサーバもあります。

その場合には、レンタルサーバー側のマニュアルなどを読んで設定を行ってください。
公開ディレクトリ上に[PHP.ini]ファイルをアップロードすることで、
サーバーで設定されている値を上書きすることができたりするはずです。

その際には、以下の記述だけを追加したPHP.iniファイルをサーバー上に配置すると、
設定を有効にすることができる場合もあります。
仮に450MBで設定しています。

; Whether to allow HTTP file uploads.
file_uploads = On

; Maximum size of POST data that PHP will accept.
post_max_size = 450M

; Maximum allowed size for uploaded files.
upload_max_filesize = 450M