Windows7で環境変数PATHを設定する手順
2014/11/22
Windows7で環境変数PATHを設定する手順をさらっとご紹介します。
また環境変数値の登録順による違いについてもご紹介します。
はじめに
コマンドプロンプトからプログラムを実行する際には、
プログラムが配置(インストールされているフォルダ)に移動して、
そこから実行すれば特に問題なく実行できます。
しかしよく実行するプログラムは環境変数PATHに対して、
フォルダを登録しておくことで、フォルダを移動する必要なくプログラムの実行が行えます。
わざわざ投稿するほどのことではないとは思いますが。
環境変数PATHの設定手順
環境変数を設定するにはスタートメニューから[コンピュータ]を右クリックし、
プルダウンメニューから[プロパティー]をクリックします。
システムのプロパティーが表示されたら[システムの詳細設定]をクリックします。
システムの詳細設定が表示されたら[環境変数]をクリックします。
環境変数では、下段のシステム環境変数から[path]をスクロールして探し選択します。
選択したら[編集]をクリックします。
表示されたシステム変数の編集画面で、パスとして登録したいフルパスを入力します。
例のような「C:\curlx64」を登録する場合には、
すでに登録されている値の前でも後ろでも構いませんが、「;」にて値を区切って設定します。
C:\curlx64;(既に登録されている値) または、(既に登録されている値);C:\curlx64
登録が完了したら[OK]をクリックして、その他のウィンドウもすべて閉じます。
登録は以上です。
Windowsを再起動します。
※再起動しなくても動作しますが、まれに動作しない場合もありますので念のため
PATHの確認
PATH登録をしない場合の実行と、PATHを登録した場合の実行を比較します。
PATH登録前の状態
通常コマンドプロンプトからプログラムを実行する際には、
プログラムの存在するフォルダまで移動してプログラムを実行します。
1 2 3 4 5 6 |
Microsoft Windows [Version 6.1.7601] Copyright (c) 2009 Microsoft Corporation. All rights reserved. C:\>cd c:\curlx64 c:\curlx64>curl --help |
コマンドプロンプト画面
これは「C:\curlx64\curl.exe」が存在しているため、コマンドが実行できます。
以下のように指定しても同じ意味になります。
この方がイメージがつかみやすいのではないかと思います。
① [C:\>cd c:\curlx64]にて、実行ディレクトリを「c:\curlx64」に移動します。
② [c:\curlx64>curl.exe -help]にて、c:\curlx64に存在するcurl.exeプログラムに-helpコマンドを実行させます。
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Microsoft Windows [Version 6.1.7601] Copyright (c) 2009 Microsoft Corporation. All rights reserved. C:\>cd c:\curlx64 c:\curlx64>curl.exe -help |
コマンドプロンプト画面
こうして通常は実行したいcurl.exeなどの実行ファイルの存在する場所に、
cdコマンドにて移動してから、コマンドを実行するのですが、PATHの設定を行っている場合には、
curl.exeをどのディレクトリからでも実行することができるようになります。
仮に登録されていない場合に、c:\curlx64以外からcurl.exeを呼び出すと、
以下のようにエラーになります。
1 2 3 4 5 6 |
Microsoft Windows [Version 6.1.7601] Copyright (c) 2009 Microsoft Corporation. All rights reserved. C:\>curl -help 'curl' は、内部コマンドまたは外部コマンド、 操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。 |
コマンドプロンプト画面
これは「c:\」には「curl.exe」が存在していないためです。
これを一般的には「パスが通っていない」などといいます。
PATH登録後
PATHが登録されている場合には「c:\」でも「curl.exe」を呼び出すことができ、
プログラムの実行が行えることが確認できます。
こうしてPATHを登録することでよく利用するプログラムを直接プログラム名で呼び出すことができるようになります。
PATHの重複
決してお勧めできることではありませんが、
環境変数に登録したPATHでプログラムが重複して登録されてしまうことも起こりえます。
たとえば以下のような例です。
- C:\curlx64-nossl と C:\curlx64の両方にcurl.exeが存在している。
- C:\curlx64-nossl と C:\curlx64の両方がPATHに登録されている。
この場合、PATHへの登録順序で認識されるexeが異なってきます。
基本的には先に定義されたPATHが優先されて実行されます。
※こうしたPATHの変更時にはWindowsの再起動が必要になります。
PATH値:[C:\curlx64-nossl;C:\curlx64; …]の場合
PATHは以下のように登録されています。
実行されているcurl.exeのバージョンを確認すると、
以下のようにSSLが無効なcurl.exeが実行されています。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
Microsoft Windows [Version 6.1.7601] Copyright (c) 2009 Microsoft Corporation. All rights reserved. C:\>curl -V curl 7.33.0 (x86_64-pc-win32) libcurl/7.33.0 Protocols: dict file ftp gopher http imap ldap pop3 rtsp smtp telnet tftp Features: AsynchDNS GSS-Negotiate Largefile NTLM SSPI C:\> |
コマンドプロンプト画面
PATH値:[C:\curlx64;C:\curlx64-nossl; …]の場合
PATHは以下のように登録されています。
この場合にはSSLが有効なcurl.exeが呼び出されています。
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Microsoft Windows [Version 6.1.7601] Copyright (c) 2009 Microsoft Corporation. All rights reserved. C:\>curl -V curl 7.33.0 (x86_64-pc-win32) libcurl/7.33.0 OpenSSL/0.9.8y zlib/1.2.8 libssh2/1 .4.3 Protocols: dict file ftp ftps gopher http https imap imaps pop3 pop3s rtsp scp s ftp smtp smtps telnet tftp Features: AsynchDNS GSS-Negotiate Largefile NTLM SSL SSPI libz C:\> |
コマンドプロンプト画面
さいごに
PATHの登録といえば、JavaやPHPをインストールした際によくやるのですが、
そうしたときにPATHが正しく登録されているか確認したり、
複数登録されてしまっていないかを確認したりする場合もあります。
基本的な部分ではありますが、うまく動作しないような場合には念のため確認されるといいでしょう。
Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。
登録番号は以下の通りです。
第3333588号、第3351402号、第4197799号、
第4348387号、第4395963号、第4648301号
Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における国際登録商標です。
国際登録番号:1135413
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