Google AdSenseはインプレッション収益(表示回数収益)が発生している
2014/11/22
サイトに広告を設置して収益化を行う際には、様々な収益化プログラムがあります。
広告から商品購入などの実績が発生したことによる収益が発生するものもあれば、
広告のクリックに基づいて収益が発生するものもあります。
広告の表示回数に基づいて収益が発生するするものもありますが、
Google Adsenseではどのような仕組みで収益が発生するのでしょうか。
Google Wordsの単価制
Google AdSenseは一般的にクリック課金型広告であると一般に認識されています。
確かにクリック課金型の収益の発生が収益の大半になっています。
忍者AdMaxなども似たような仕組みですが、
こちらではクリックだけでなく、表示回数に基づいたインプレッション収益も発生しています。
Google AdSenseではこうしたインプレッション型の収益は発生しないのでしょうか。
Google AdWordsでは以下のような単価制が設けられています。
クリック単価(CPC)
クリック単価(CPC) – AdWords ヘルプ (抜粋引用)
クリック単価(CPC)制は、広告のクリックに対して料金をお支払いいただくシステムで、クリック単価制のキャンペーンでは、広告のクリック 1 回に対してお支払い可能な上限額である上限クリック単価(上限 CPC)を設定します(ただし、入札単価調整や拡張 CPC を使用している場合は除きます)。
- 上限クリック単価(上限 CPC)は 1 回のクリックに対して発生する料金の上限ですが、ほとんどの場合、実際の請求額はこの金額を(場合によっては大きく)下回ります。こうした 1 回のクリックに対して請求される最終的な金額を、実際の CPCと呼びます。
- 広告のクリックに対して上限クリック単価(上限 CPC)を設定した場合、その額を上回る料金が請求されることはありません。
- 入札単価を設定する方法としては、個別単価設定(ご自身で入札単価を設定)と自動入札機能(入札単価の設定を Google に任せて、設定した予算内でクリック数を最大化)のいずれかを選択できます。
- クリック単価制はクリック課金型(PPC)と呼ばれることもあります。
エンゲージメント単価(CPE)
エンゲージメント単価(CPE) – AdSense ヘルプ (抜粋引用)
エンゲージメント単価(CPE)制では、ユーザーが広告に反応してエンゲージメントが発生した場合のみ料金が発生します。たとえば、広告主様はライトボックス広告(大きなサイズに展開可能なエキスパンド広告の一種)の費用をエンゲージメント単価に基づいて支払います。ライトボックス広告に対するユーザー エンゲージメントが発生した場合(広告に 2 秒間カーソルを合わせて広告を展開した場合など)は、サイト運営者様の収益が発生します。
インプレッション単価(CPM)制
インプレッション単価(CPM)制 – AdWords ヘルプ (抜粋引用)
ディスプレイ ネットワークで利用できる入札方法です。クリック数ではなく広告の表示回数に基づいて広告費用をお支払いいただきます。
- ブランド認知度の向上を重視する場合に最適です。売り上げの向上やサイトへの訪問者増加を主な目標とする場合は、クリック単価制(広告のクリックに対するお支払い)がより適しています。
- 入札単価として、クリック単価の代わりに上限インプレッション単価(広告の 1,000 回の表示に対してお支払いいただく金額の上限)を指定します。
これはインプレッション単価制(表示回数ベース)を採用した広告を、広告主が配信できることを示しています。
サイト運営者側には、表示されている広告がどのような単価制を採用している広告なのかを、
広告を見て判断することはできませんが、
このように配信されている広告は様々な単価制に基づいて配信されていることが推測できます。
Google AdSenseはインプレッション収益(表示回数収益)が発生している事実
では、実際にインプレッション単価制で配信されている広告が存在しているのでしょうか。
AdSenseダッシュボードの確認
AdSenseのダッシュボードを確認すると表示されている「インプレッション収益」という項目が、
一見するとインプレッションに基づいて発生した収益のように勘違いしがちです。
しかしこの項目に表示されている金額は、
インプレッション(表示回数)に基づいて発生した収益ではなく、サイトのパフォーマンスを表す1指標に過ぎません。
インプレッション収益(RPM)は、表示回数 1,000 回あたりの見積もり収益額を表します。インプレッション収益は実際の収益額ではありません。見積もり収益額をページビュー数、表示回数、またはクエリ数で割り、1,000 を掛けた値です。
計算方法:
インプレッション収益 =(見積もり収益額/ページビュー数)×1000次に例を示します。
- ページ ビュー数 25 回での見積もり収益額が 0.15 ドルの場合、ページのインプレッション収益は(0.15 ドル/25)×1,000 = 6 ドルとなります。
- 広告の表示回数 45,000 回での見積もり収益額が 180 ドルになる場合、広告のインプレッション収益は(180 ドル/45,000)×1,000 = 4 ドルとなります。
インプレッション収益は広告プログラムでよく使用される数値で、チャネルごとの収益を比較する際に役立ちます。
その為、このインプレッション収益に表示されている金額は、
このアカウントで1000pvあたりに得られた収益の目安に過ぎません。
インプレッション収益の発生確認
インプレッション収益の発生実績は原則確認することができません。
ただ、AdSenseレポートの日付が変更になってすぐのタイミングでは、
そうした収益の内容を確認することができる場合もあります。
私の場合、毎日16時前後に前日の収益が確定し、当日のレポートに切り替わります。
その切り替わってすぐのタイミングのレポートの状態です。
ほとんどはマスクせざるを得ないのですが、公開できそうな範囲で以下にご紹介します。
見ての通り、当日のレポートに表示が切り替わってすぐの当日のみを表示したレポート状態です。
表示回数は一定数が計上されていますが、クリック数は「0」となっています。
見積もり収益額部分には「2円」と表示されています。
この辺りはサイトによってそれぞれPV数と金額は異なっていると思います。
クリック数が0の状態で見積もり収益額が計上されている。
これが正にインプレッション収益が発生している事実の確認になります。
(注意)
ただし、エンゲージメント広告では、
マウスオーバーにて広告が展開表示されて、収益が発生する仕組みです。
こちらも厳密にはクリック課金ではありませんが、
エンゲージメント広告が表示された見積もり収益としては金額が小さすぎることから、
この「2円」部分はインプレッション収益であると推測できます。
インプレッション収益と自サイト表示の悪影響
どうでしょうか、クリック課金型の広告配信だからと広告の表示に対して、
全く意識をしていなかった場合には、
自分自身で自分のサイトの表示回数を無用に増やしてしまう結果にもなります。
AdSenseでは誤ってクリックしてしまった場合には、
ミスクリックとして自動的に見積もり収益から減額される仕組みも導入されています。
それと同様にこうしたインプレッション収益の部分でも、
サイト運営者自身が表示した広告はインプレッション収益が減額されているとも推測できます。
実際のところどのような運用になっているのかは知る由はありません。
ただ、こうしたインプレッションをベースとした課金制が導入されているのだと分かれば、
おのずと、
自分自身のサイト表示が何らかの不正課金を発生させてしまう恐れがあるかもしれない
とは思わないでしょうか。
確かに、GoogleAdSenseでは、実際にはサイト運営者自身が自サイトの広告を表示することに対しては、
ポリシー違反ではないといっています。
コードの改変などの悪意あるインプレッションの作為的増加などの場合を除いて、
常識的な範囲でリロードを行
ただ、こうしたインプレッション収益の存在は、
自身のリロードで不正な課金に繋がってしまう可能性があるということを認識したうえで、
サイト運営を行っていく方が私はより安全にAdSenseの運営が行えるものと思っています。
ただ、私たちサイト運営者自身も広告主からすれば1ユーザーです。
またGoogleからみても、1ユーザーです。
その1ユーザーに対して「広告を表示した実績」として考えれば、
私たち自身が自分のサイトに配信された広告の表示を行ったということは、
表示課金としては有効な1PVだとも考えられます。
要はそのPVが自分のアカウントに収益として計上されるかどうかは別として、
インプレッション広告としては有効な課金として広告主に対して請求が発生しているのかもしれません。
と考えると、
「実際の表示を伴わないインプレッションの発生」以外は、
「手動やその他の方法で表示回数を作為的に増加」に当たらないとして解釈することもできそうです。
あとは、皆さんご自身のご判断で運営されて下さい。
本投稿はAdSenseの運営を行っていくうえで、個人的な主観・判断に基づいて作成されています。
Google Inc.ならびに、Google AdSenseの公式見解を表すものではありません。
この投稿を元にした如何なる損害にも、当サイトはその責を負いません。
また、Google Inc.へこの件について問い合わせるといった行為もお控え願います。
ご自身のアカウントで認められた範囲内のサポートでご対応をお願いします。
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