VBScript でもデバッグしながら開発を行える
2014/11/22
VBScriptというと簡単にプログラムを書いて面倒な処理を自動化できる便利な機能です。
しかしこれを自分で書くとなっても、しんどいのがデバッグ作業ではないでしょうか。
VBScriptでもデバッガを利用して、ステップごとに動きを確認する方法があります。
はじめに
VBScriptなどのスクリプトの開発でしんどいのは、
デバッグがしにくいことではないでしょうか。
正直、VBなどで記述していればIDE(統合開発環境VisualStudio®やEclipse)では、
プログラムをステップごとに動作や値を見ながら問題を調べていける為、
プログラムの作成を楽にしてくれます。
しかし、VBScriptやJavaScriptではエラーが出るたびに、
なぜエラーなのかをコツコツ値をメッセージや画面に表示して確認する、修正するの繰り返しに、
作ろうと思ったプログラムも途中で挫折してやめてしまうこともよくあります。
デバッグできたらもっと楽なのに・・・と。
VBScriptでのデバッグに関しては、私はできないと思い込んでいました。
しかし、調べてみると、実現する方法を紹介してくれていました。
参考サイト
以下を参考にさせて頂いたのですが、
VisualStudio2008による記載でしたので、VisualStudio2012に書き直しておきます。
とは言え、同じ手順で作成できました。
メモ: Visual Studio を使って VBScript の開発を行う|株式会社 高東ソフトウェアサービス
また参照させて頂いた記事の元記事はこちらのようです。
元記事は Blogs By Kresten: VBScript Projects in Visual Studio です。
VBSプロイジェクトの準備
メイクファイルプロジェクトの作成
まずVisualStudio2012を起動し、新規プロジェクトの作成を選択します。
作成するプロジェクトの種類は[Visual++C]を選択し、
[メイクファイルプロジェクト]を指定します。
[OK]をクリックしプロジェクトを作成します。
メイクファイルプロジェクトウィザード画面で[完了]をクリックします。
VisualStudio2012に戻ると今作成したプロジェクトが表示されます。
プロジェクトに作成されたファイルから以下を選択し、右クリックします。
プルダウンメニューから[削除]を選択します。
- ソースファイル
- ヘッダーファイル
- リソースファイル
- readme.xtx
削除確認画面で[OK]をクリックします。
VBScriptファイルの作成
VisualStudio2012にてプロジェクトを右クリックし
[エクスプローラでフォルダを開く]を選択します。
エクスプローラで右クリックし[新規作成]-[テキストドキュメント]を選択し、
ファイルを作成します。
作成されたファイルに適宜ファイル名を付け、拡張子を[.vbs]に変更します。
変更の際に[名前の変更]ダイアログが表示されますので[はい(Y)]をクリックします。
尚、拡張子が表示されていない場合には、
以下の投稿を参考に拡張子を表示してください。
ファイルの拡張子を表示する(windows7)
VBScriptファイルのプロジェクトへの追加
VisualStudio2012にてプロジェクトを右クリックし
[追加]-[既存の項目]を選択します。
作成したVBScriptファイルを選択し[追加]をクリックします。
追加するとプロジェクトの一覧に追加されたファイルが表示されます。
プロジェクトのプロパティ・デバッガ設定
VisualStudio2012にてプロジェクトを右クリックし[プロパティー]を選択します。
プロパティーページで[構成プロパティー]-[全般]をクリックして選択します。
[構成の種類]のプロパティーから[ユーティリティー]を選択します。
ユーティリティーを選択した状態です。
次に、[構成プロパティー]-[デバッグ]をクリックして選択します。
コマンドとコマンド引数に対して以下のように入力します。
入力したら[OK]をクリックします。
- コマンド: wscript.exe
- コマンド引数: (作成したファイル名) //X
例) WBScript.vbs //X
プログラムの作成とデバッグの開始
VisualStudio2012にてプロジェクトに追加されたvbsのファイルを、
ダブルクリックして開きます。
表示された画面にスクリプト(コード)を記述します。
サンプルでは以下のようなソースを記述しています。
1 2 3 4 |
Dim strMsg strMsg = "はじめてのVBScriptデバッグ" Call MsgBox(strMsg , 0+64+0+0, "デバッグできます") WScript.Quit() |
ソースの記述が終了したら[Ctrl]+[S]を押し、保存します。
次にデバッグを開始するために[Ctrl]+[F5]を押します。
使用するデバッガの選択画面(Visual Studio Just-In-Time-Debbuger)が
開きますので[VBScriptDebug – Microsoft…]を選択し[Yes]をクリックします。
デバッグ
デバッガが起動します。
ステップイン(F8)のアイコンをクリックするとプログラムが1行ずつ進みます。
ローカルウィンドウ部分で変数名の横の眼鏡アイコン(テキストビジュアライザー)を
クリックすると、テキストビジュアライザーで変数の値などが確認できます。
テキストビジュアライザーの表示
プログラムを順にステップインして動作を確認します。
こうしたVBSプログラムの途中で変数の中の値を確認できることは、
非常に便利で開発効率を飛躍的に向上させてくれます。
さいごに
VBScriptというと簡単にスクリプトが作成できて、比較的自由に処理を記述できます。
しかし、デバッグができなかったりする為に、
プログラムのトライアンドエラーの手間が多く、
書き始めたプログラムも面倒になってやめてしまうことがよくありました。
しかし、こうしてデバッグができるということになれば、
スクリプトで処理しちゃおうかな・・・と頭をよぎった時に、
気軽に書き始めることができると思います。
そして実際に作ったのがこちらです。
Apache2.0.xの初期設定をVBScriptを利用して1発で完了する方法
デバッグできなかったら、VBScriptでクラスを利用することなんて、きっとなかった!
クラス化するような処理でも、デバッグできれば怖くない。
結局VBSやVBAって手軽で便利なんですよね^^
Visual Studio®は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標または名称です
Eclipse、Eclipseロゴは、Eclipse Foundation, Inc.の米国における商標です。
Eclipseは、開発ツールプロバイダのオープンコミュニティであるEclipse Foundation, Inc.により
構築された開発ツール統合のためのオープンプラットフォームです。
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