出産予定日超過と計画分娩の勧め(出産を成功させるために確認して欲しいこと-2)
2017/07/05
自然分娩を希望して産院にかかる中で、
出産予定日という杓子定規的な基準をもとにして、
計画分娩を勧められる産科医療の実体験をご紹介します。
2017/07/05追記
神戸の医療事故を受けて改めて夫としての妊娠・出産としての心構えをご紹介しました。
本投稿は以下の概略の中の1投稿です。
概略
- 出産方法の選択と事前相談
(産科医療とうまく付き合って出産を成功させるために確認して欲しいこと) - 出産予定日超過と計画分娩の勧め-本投稿
- 運動による陣痛促進努力
- 分娩監視の適当さ加減と陣痛促進剤投与の執拗な勧め
- 産後母体管理に対する疑問と子宮収縮剤の同意なき投与
- 診療明細の不開示
- 産院の選択において確認したいこと
- 総括
また出産にかかった実際の金額についてご紹介しています。
出産予定日超過と計画分娩の勧め
妻はこれまで切迫流産もなく、ひどいつわりもなく安定した経過で進んでいました。
その後、当初の出産予定日になっても陣痛の兆候がないまま1週間が経過しようとしていました。
こうした出産予定日の超過となった場合に母体と胎児の健康状態にかかわらず、
杓子定規に陣痛促進を行うような医療行為が慢性的になっているように感じます。
40週と5日(金曜日)
翌週で1週間を経過するというその週末に、医師より「計画分娩」を勧められます(金曜)。
「当院では予定日を1週間経過した際には原則計画分娩を行っています」との案内を渡されます。
この時点で、母子の状態として何か差し迫った状態もなく、
母子ともに安定しており、羊水の量も問題ない様子でした。
計画分娩の開始は月曜の入院予定とのこと。
病床が満床の場合には翌日に変更になる場合があるという全く緊急性のない入院です。
こうした計画分娩の話は、以前からも耳にしていましたし、
ネットでも検索すればいくらでも出てきます。
分娩の曜日と時間帯の実績グラフを見ると、
週末と夜間に極端に分娩が少なく、年末年始に至っては顕著にその傾向が表れるという実態そのものです。
例に漏れることなく、私たちもその週末を避けた計画分娩を勧められた訳です。
計画分娩とは陣痛促進剤(子宮収縮剤)の経口投与や点滴などにおいて、
強制的に子宮を収縮させ、陣痛を人為的に行って出産をおこなう方法です。
詳細については医師の方などがサイトで紹介してくれていますので、そちらでご確認ください。
私は妻が診察室からこの話をされて出てきたため、医師に説明を求めて面会を申し出ました。
その際に、どのような処置をするのか副作用はないのかなどを確認しました。
担当医師との質疑
Q 現時点で陣痛を人為的に起こしてまで出産をすべき理由はあるのでしょうか?
出産予定日を5日過ぎており、胎児の大きさも3100gであることから、
お産を楽にするためにも計画分娩を勧めています。
(明確な理由の回答はない)
Q 出産予定日の妥当性はあるのでしょうか?
当院にお越しになる前の婦人科の医院さんのご判断なので何とも言いかねます。
(出産予定日自体にも明確な根拠がなく目安に過ぎない)
Q もしこのまま経過観察をもうしばらく行って何か弊害はありますか?
早いほうがお産が楽ですし、大きくなりすぎた場合には
結局帝王切開になりますので待ってもいいことはないですよ。
(帝王切開になるのが嫌なら、計画分娩に応じた方がいいとも聞き取れた)
Q 計画分娩に当たって使用される子宮収縮剤の副作用はありますか?
陣痛が強く感じられたりする程度の副作用があります。
(過強陣痛の説明はあったが、子宮破裂・胎児仮死リスクに対する説明はない)
総じて、こうした質問や計画分娩に対する異議をいう事自体、
産婦人科という女性ばかりを相手にしていることから稀なのでしょう。
どこか面倒くさそうというか、聞いてほしくない・・・そんな感じを受けました。
こうした質問に対して、誠実に答えてもらえないということは、
結果的に何か問題が発生した際にも、同じように誠実さは得られないと感じます。
何か問題が起きてしまう前に、問題が起きたときに誠実に対応してもらえるような、
環境であるのかどうかを、事前に見極めるには、
お付き合いを始める前にこうした質問で、
どのような応対をしてくれるのかを感じておく必要があるでしょう。
続きは、以下の投稿です。
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